お柩に10円玉を入れて火葬する風習
地域によって違いはあるようですが、
北海道では火葬する際に、お柩に10円玉を入れ、骨上げ(収骨)の際に拾うころが多いです。
この10円玉について、「御守りとして」と言われておりますが…
恐らく起源は、やはり六文銭(三途の川の渡し賃)として入れてあげた、というのが元々ではないかと考えられます。
じゃあ焼け残った10円玉皆で貰っちゃったら、
「三途の川の渡し賃がなくなってしまうのでは?」
と、なります。
(ここからは私なりの解釈ですが、)
考えてみると、お骨は骨壷に入れてしまいますので、
焼いた後に残るものというと、お骨以外は棺に使われている釘等しかありません。
それも淋しいものですね。
金属系のものでないと、燃えてしまいます・・・
金属で、貴重なものと言えば・・・???
お金です。
焼いた後も残るもの。
貴重なもの。
お金。
好きだった人が焼かれて後に残ったものを持ち歩くなら、貴重なものが良いです。
釘は嫌です。
だったらお金(硬貨)です。
私も、おじいちゃんの柩に沢山入れた10円玉、500円玉を折り紙に包んで、
常に持ち歩いております。
財布に入っていたり、名刺入れに入っていたり。
通夜振る舞いの時に、喪主様が言う言葉
「是非、父(母)の話でも、してやってください・・・」
これも供養。
小銭を持ち歩くのも、好きだった人のものでないと、中々しないと思います。
便利な言葉ですが、これも「供養」に尽きると思います。
お骨を分骨して、分骨はご自宅に残したり。
パウダー状にしてペンダントに入れて、常に身に付けたり。
一緒に焼かれた硬貨を持ち歩くのも、同じようなことかな、と思います。