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「喪に服す」の意味と喪服・身だしなみのマナー

「ご葬儀に参列」となるとマナー身が気になりますよね。その中でもやはり服装です。

ご葬儀に参列されることが多い方は慣れたものかもしれません。

しかし、若い方で物心ついてから「葬儀に参列したことが無い」という場合は結構パニックになります。

また、実家がお近くであれば両親が一通り指導してくれるでしょうが、

学校・仕事等で実家を遠く離れている中での葬儀となると不安は一杯です。

そこで、ここでは葬儀に参列する際の「身だしなみはこういうものだ!」ではなく、

「これでも良いのだ!」「最低限これだけ守れば!」という観点でお伝えします。

 

喪に服すとは

故人の死を悼(いた)み、自身の身も慎(つつし)むことです。

 

逆に言えば、親族等がお亡くなりになって間もない時に、、、

暴飲暴食・バカ騒ぎ・酒池肉林の極み といった生活を送っていたらどうでしょうか・・・

と、故人の死を悼んでいるのであれば、自然と身も慎ましくなると思います。

そこから「このように身を慎みましょう(四十九日や一周忌が明けるまでは)」と、

風習としてに世に自然と広まっていったのが始まりではないかと思われます。

 

別な所で書いておりますが、日本は国としての宗教の主流を語弊を恐れず大まかに言うと、

「神道(古来)→仏教(飛鳥~江戸)→神道(明治)→神仏習合(今)」と変遷を辿ってきました。

その為、日本国内では神道も仏教の風習を踏襲したり、仏教も神道の風習を踏襲したり、と

要は日本人の風習として統一されているものが多い、ということです。

仏教の四十九日と神道の五十日祭は正にそれです。(明治政府が仏教に倣った)

明治政府が忌中・喪中の期間を法律で定めてもおりましたが、今の風習のベースはそこにあります。

そこで父母や夫が亡くなった時の忌中期間が五十日と定められてもおりました。

 

というわけで、四十九日または五十日間は、身を慎みましょうというわけです。

当然、葬儀の期間中はまだ亡くなって日も浅くもありますし、

故人様の死を悼み、故人様を偲び天国行きを願う儀式中でありますから、最も身を慎まねばなりません。

 

喪服について

フォーマル=礼服 といっても、

華やかな場所へ使われる場合と、慎ましやかな場所へ使われる場合もありますが共通して、

昔の日本においてはフォーマル=白でした

しかし、明治になり外国と積極的に交流するようになり、

「欧米の喪服は黒なんだ」という事実を知り、黒に合わせたのが由来とされています。

当時の日本は欧米に「追い付け追い越せ」の意識が高かったでしょうから、

恐らく冠婚葬祭スタンダードも欧米に合わせにいったのでしょう。

 

喪服と黒スーツの違い

喪服とただの黒スーツってどう違うの?

喪服は柄が入っていない? 生地が違う? ボタンが真っ黒?

無地なら黒スーツで良いのでないの? と思われる方も多いです。

 

ビジュアル的な大きな違いはコレだと思います。

礼服には

ステッチがありません!!

男性スーツでいうと胸元の折り曲がったところですが、

多くのスーツはステッチという縫い目が入っています。

そもそもステッチというものは非常に手間がかかります。

オーダーメイドのスーツでは通称:AMFステッチというオプションまであります。

ステッチは元々縫うのは手縫いでないと難しかったですが、

アメリカのAMF社のミシンで縫えるようになったことから、AMFステッチといまだに言われております。

(今は他社ミシンでも縫えます)

と、わざわざ手間暇をかけてステッチを加えるわけですが、理由はお洒落の為です。

手縫い=手間がかかっている → 良いスーツ と思われるわけですね。

では、喪服にお洒落なステッチが入っている必要はありますか?ありませんね、というお話です。

喪服にはステッチが入っていないという事実から、黒スーツとの違いを話してみました。

 

では、黒い無地の生地でそこの縫い目が無いと、、、

「何ということでしょう! 喪服(礼服)のように見えます!」

このステッチの存在が、スーツに見えるか、礼服に見えるか、意外と大きなビジュアルインパクトを与えています。

 

もちろん、普通のスーツ=ステッチが入っている、というわけではありません。

その他、ボタンは勿論真っ黒のもので、光沢のある貝等は使われません。

 

また、畳の上で通夜ぶるまい(お食事)というケースも多いことからか、

お腹キツイ事態に対応するため、ウエストにアジャスターが付いているものが多いですね。

 

では黒スーツで葬儀に参列して良いのか

喪服を持っていない方、または距離・日程的に喪服を家まで取りに行くことは困難だ、

というケースは非常に多いと思います。

その場合、黒スーツで葬儀に参列して良いのかどうかは非常に気になる所ですが、

語弊を恐れず結論を言いますと

OKです

というのは「葬儀には喪服 というマナー」は当たり前の・当然の・周知の事実です。

それなのに喪服で来なかった方を見て、皆さんはどう思いますか?

(若いから)喪服を持っていないんだな

(急な出来事で)喪服を取りに行けなかったのだな

と思いませんか?

「喪服買えよ!」と思いますか? それは単純に性格悪いです。。。

 

皆さん「忙しいところスーツで駆けつけてきてくれたのだな」とわかりますから、

「喪服が手元に無い!」のであれば、持っている出来る限り地味なスーツで

駆けつけてあげてください。

 

葬儀での髪型(ヘアスタイル)について

香典で新札をお渡しするのは「準備していた」とみなされるので、

シワクチャ(皺・折り目がある)のお札を入れるというのは有名なマナーです。

 

髪型についても、葬儀にポマード(懐かしい)でビシッと決めすぎていたら、

それは「流石に慎ましくないね」「何、格好つけてんの?」と思われますので宜しくありません。

そこから派生して「髪の毛はボサボサが正しい」とまで言われております。

更に「髭も無精髭のボーボーが良い」とまで言われております。

 

しかし今時は、髪の毛ボサボサ・髭ボーボーとまでする必要はありません。

貴方が喪主や親族だった場合、髪の毛ボサボサ・髭ボーボーの状態を参列者の皆様に見られて、

それを故人様はどう思うでしょうか?あまり良い気はしないと思います。

喪主・親族として参列者の方々にご挨拶等されるわけですから、

華美にならない程度に髪の毛は整え、髭は剃りましょう

 

まとめ

慎ましやかに・・・

この言葉が成長し過ぎて、一般に言われているマナーには、極端に思えるものも多いです。

何事にも「丁度良さ」というものがありますので、

華美にならない程度に身なりを整えるのが

今時の葬儀マナー・スタンダード

と言って良いと思います。