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喪中(もちゅう)と忌中(きちゅう)の違いと期間。

喪中はがきは12月初め位までには届きますが、

「喪中(もちゅう)」に定義はあるのか?

 

喪と忌と服

 

 

似た名前で「忌中(きちゅう)」がありますが…違いがわからないという方もいらっしゃるかと思います。

 

所説ありますが、まとめますと、

 

「喪≒忌≒服」であり、

「喪=忌+服」であり、

「忌>服」(強さ)であり、

「忌→服」(順番)のようです。

 

「喪服」という言葉もあり、「喪に服す」という言葉もあり、

「忌服」という言葉もあり、「服忌」という言葉もあります。

 

本来の考え方・歴史的背景として分かりやすい文章が神社本庁のHPに記載されています。

以下、転用します。

 

−−−−− 服忌(ぶっき)について

親族が亡くなったとき、身内の者は喪に服しますが、このことを「服忌」といいます。

「忌」とは故人の祀りに専念する期間、

「服」とは故人への哀悼の気持ちを表す期間のことをいいます。

戦前までは、江戸時代に定められた「服忌令」が公的な基準として用いられていました。

この「服忌令」によると、最も期間が長いのが父母の場合で

「忌」が五十日、「服」十三ヵ月でした。

それ以外の親族は「親等」が離れるに従い期間が短縮されています。

戦後、官公庁などでは職員の服務規程の中で「忌引き」の期間が定められました。

配偶者は十日間、父母は七日間とするのが一般的なようですが、基本的には各地域の慣例に従っているのが現状です。

「服忌」については、地域に慣例がある場合、その慣例に従うのが適切です。

特に慣例がない場合には、五十日祭までが「忌」の期間、一年祭(一周忌)までを「服」の期間とするのが一般的でしょう。

ですから「忌」の期間である五十日を過ぎれば、原則として神事を再開しても差し支えないと考えられます。

「忌」の期間中は、神社への参拝を遠慮しますが、やむを得ない場合には、お祓いを受けるのがよいでしょう。

−−−−−

 

喪中は仏教の観点からのような感じがしますが、神道も一緒なのでしょうか。

 

忌は一般に49日まで。

服は50日後から365日後まで。

忌服合わせて1年間。

喪中期間=忌服期間=1年間。

で良さそうです。

 

「親等」によって期間が異なるケースもあるみたいなので、

年賀状に関してはマナー的要素としての1年間と、

相手の心情を慮って、出す・出さないを判断しようと私は考えます。

 

 

しかし仏教の儀式の葬儀の中にも、神道のしきたりが入っていたり、日本は複雑です。

 

お塩を用いるいわゆる「お清め」はもともと神道由来でしょうが、仏教の葬儀でも宗派によっては用いられます。

 

これは、古事記の初っ端の方に書かれています。

イザナキさんが海水に使って穢(けが)れを落としたことによるもの、

これを禊(みそぎ)と言います。

政治家が問題を起こして信頼を損ねてから、

当選を繰り返すと「もう禊は済んだ」という言葉が出てきます。

この禊。

 

それぞれの良い所・部分を抜き出して混ぜて今日まで進化してきたのでしょうか。

神仏習合ですね。